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『デザインのルール、レイアウトのセオリー』を読んだ

デザイン系の本2冊目という感じで、しばらく前に読んだ。

先日学会でポスター発表をする機会があったので、ポスター制作にあたってなんか参考になるかもしれないと思って読み直したんだけど、この本は基本的にグラフィックポスターや雑誌的な書面のレイアウトを対象にしているので、アカデミックポスターには正直言ってあんまり役に立たなかった。グラフィックデザインの手法や原則を解説する本だと表紙に書いているので当たり前なんだけど。

広告的グラフィックポスターでは基本的に広告対象に興味を誘導できれば良いという感じがあるけど、アカデミックポスターの場合は興味を惹くだけではだめで、ポスターを読めばその内容までなんとなくわかった気分になってもらえるようにする必要がある。
この本がアカデミックポスターにはあんまり役に立たない気分になったのはその辺にあるような気がしていて、アカデミックポスターは基本的に紙面に対してコンテンツ量が多くてレイアウトの自由度が低くなりがちで、そうするとこの本で解説されている手法たちを適用できる余地があんまりなくなってしまう。
デザイン力高い人たちはその中でもイケてる感じに仕上げることもできるのかもしれないけど、自分のような素人がこの本を読んだだけでそこまでするのは厳しい。
アカデミックポスターでも、画的に華々しい分野や研究ならばグラフィックデザイン的な手法が大いに役立ちそうではあるが、自分の分野は残念ながらそんな感じでもない。

とはいえ、普通にグラフィックデザインをやるような場面では参考になる点がたくさんあるとおもう。が、自分がグラフィックデザインをやるような場面はそんなにないような気もする。同人誌つくる時くらいか。


次に読むならUI系なデザインの本(『誰のためのデザイン?』とかそういう系)を読むべきなのかもしれない。あんまりやる気がでない。
それよりは美術っぽい本を読みたい(デザイン系ではない気がするけど)。
とりあえず『美術の物語』は卒業してAmazon studentじゃなくなる前に買う。